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街灯の白色LED化計画に対し、天文愛好家が反対の声を挙げる-イギリス
2015.8.31  Gloucester Daily Times
Residents wary of new lighting program

 イングランド・グロスター(Gloucester) 市内の街灯2800灯を、色温度4000K(白っぽい)のLEDに交換する計画に対し、アマチュア天文家グループが懸念の声を挙げ、市は3000K(電球色)への変更を検討している。
 3000Kの使用はよりコストがかかるが、4000Kの光は人体や環境への悪影響が大きいとの研究結果がある。天文学者で光害研究者のMario Motta氏は、4000Kでは天体観測に深刻な影響があると主張する。
 市はまだどちらを選ぶか決めていないが、このような議論は適切な照明環境を作る上で重要なことだと考えている。

http://www.gloucestertimes.com/news/local_news/residents-wary-of-new-lighting-program/article_84975c82-388a-5573-a82a-3565f3bf2bce.html

日本でも、周囲の環境にふさわしくない「白すぎる」「眩しすぎる」LED街灯がどんどん普及してしまっています。省エネ面だけでなく、周辺環境と調和し目的に合った色・明るさ・配光の照明を検討していただきたいです。
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街灯のLED化により明るくなったミラノの街明かり画像(ISSから撮影)
2015.8.12 TECH INSIDER
LEDs are changing the way cities look from space

 省エネの面から急速に広がっているLED街灯だが、光害を悪化させており、その様子はISSから撮影された画像にも見ることができる。ミラノを撮影した2012年と2015年の画像を比較すると、LEDに切り替わった2015年には市の中心部が様変わりしていることがわかる。より明るく、白い光になっている。
 世界中の都市で、LEDへの切り替えが進んでいる。ニューヨーク市では、街灯25万灯全てのLED化が進められている。しかし、省エネによって住民がいつも幸せになっているわけではない。ニューヨークタイムズの記事によると、ブルックリンの住民が眩しすぎる光に不満を表している。従来の高圧ナトリウムランプの光に比べ、LEDの光には青色成分が多く含まれ、光害を悪化させる。夜行性生物や人体への影響も取り沙汰されている。

画像付きの記事
http://www.techinsider.io/astronaut-photos-light-polution-led-nasa-esa-2015-8
(1枚目が2012年、主に高圧ナトリウムランプ。2枚目が2015年、主にLEDランプ。)
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ISSから撮影された夜の街明かり画像を、光害研究に初めて利用
2015.8.11 IAU Press Release
First Use of ISS Astronaut Pictures for Light Pollution Studies

国際宇宙ステーション(ISS)に滞在している宇宙飛行士が撮影した夜の街明かり画像を利用して、世界中の光害を定量的に測定する研究が始まった。画像にくっきりと見える建物やストリートの明るさだけでなく、従来は測ることが難しかったかすかな散乱光の効果も調べることができる。今回発表された研究結果では、宇宙から見えるこの散乱光は、地上の街灯や建物から発せられた光であることが確認された。このことが原因で都市部やその周辺では夜空が明るくなり、かすかな星の光や天の川が見えなくなっている。研究チームはまた、EU内において、公債を多く発行している国や都市ほど一人あたりの街灯によるエネルギー消費量が大きく、EU全体で街灯によるエネルギー消費は年間63億ユーロであることを見出した。この結果は、ホノルルで開催中のIAU総会で報告された。

従来、光害の測定は地上において一地点ずつしか行うことができなかったが、宇宙からの測定と地上での測定を繋げるこの新しい方法により、広範囲にわたって信頼できる光害マップを作成することができる。

このシチズン・サイエンス・プロジェクトは、多分野の研究者にとって重要である。LED照明への急速な転換が進む現状、世界中でどのようなタイプの照明が普及し、そして光害として環境や人体の健康にどのような影響を与えているか、ISSからの画像でしか知り得ないことがある。


IAU Press Release
http://www.iau.org/news/pressreleases/detail/iau1510/
First Map
http://www.darkskyiss.org/
Cities at Night projectについて
http://idatokyo.org/?p=477

人工衛星から撮影された画像を使った解析は以前ありましたが、ISSから撮影されたより詳細な画像を使った本格的な解析はこれが最初、という意味です。
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スタジアム照明がコウモリの行動と地域の生態系に影響を及ぼす
2015.7.24 SCIENCE WORLD REPORT
Bats Impacted by Stadium Lighting: How Light Pollution Affects the Environment


 スタジアム照明は夜を昼に変えるが、そのことがコウモリの行動や餌取りに影響を与え、結果として地域の生態系に影響を及ぼす可能性を、研究者が指摘した。Animal Conservation誌に掲載された研究。
 スタジアム照明には無数の昆虫が集まってくるが、コウモリのうち人間や建造物を恐れない種がその利益を享受する一方で、他の種は町を避けようとする。その結果、スタジアム周辺の生態系は大きな変化が起こる可能性がある。このことは、コウモリの多様性(伝染病の流行に対して重要な要素である)も失わせることになる。

http://www.scienceworldreport.com/articles/28164/20150724/bats-impacted-stadium-lighting-light-pollution-affects-environment.htm

同様の記事
Stadium lights alter bat behavior, study says
http://m.csmonitor.com/Science/Science-Notebook/2015/0724/Stadium-lights-alter-bat-behavior-study-says
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環境省「ライトダウンキャンペーン」への参加が激減
2015.7.5 読売新聞
「お店暗いと夜道怖い」…七夕の消灯、参加激減

 環境省が節電意識向上のために行っている「ライトダウンキャンペーン」への参加施設数が、ピーク時に比べ3分の1まで激減している。
 防犯上の理由から、コンビニやファストフード店が撤退。2010年を最後に撤退した日本マクドナルドは「郊外の店舗の周辺住民から、『お店が暗いと夜道が怖い』などと指摘を受けた」と述べた。

http://www.yomiuri.co.jp/eco/20150704-OYT1T50074.html

 『省エネ意識を高めるために、消灯を呼びかける』というわかりやすく単純化したキャンペーンの限界でしょうか...

 このキャンペーンは、光害啓発というよりは省エネ・地球環境を考えるきっかけにする、という側面が強く、光害のことは環境省のキャンペーンサイトにも全く説明されていません。光害や照明の正しい使い方の十分な説明(※)がなされれば、記事のような懸念の声が出ることもないと思うのですが、やや込み入った解説が必要となり、難しいところです。
 残念ながら現状では、照明を減らすことの意義がほとんど理解されないまま行われているように感じます。

 伝統的七夕ライトダウンやGLOBE at Nightなどのキャンペーンも行われていますが、関係各所が連携して、光害啓発をメインとした新たな取組みができたらいいな、などと漠然と考えています。

(※)「照明での消費エネルギーの削減」と「安全性・快適性・演出性のための照明の使用」は、決して真っ向から相反するものではなく、照明の適切な改善(光の量を減らしつつ、質を向上させること)により、現状よりもはるかに高い次元で両立が可能なはずです。
ここで照明の質の向上とは、光の量・方向・点灯時間・色などが目的に適っており、それ以外の無駄な光の使用が最小限に抑えられていることを意味します。

(参考サイト)環境省ライトダウンキャンペーン
https://funtoshare.env.go.jp/coolearthday/
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