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光害.net 報道リンク集
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箕面公園にLED照明、明るさを議論
2010.11.30 産経新聞
 大阪府と箕面市が、箕面公園にLED照明を導入することにしたところ、安全面を心配する声が上がり、公園関係者から「徹底して明るくした方がかえって安全対策としては良いのでは」という意見も出た。

http://sankei.jp.msn.com/life/lifestyle/101130/sty1011301257003-n1.htm

 この記事に対し、箕面市に以下の意見を送付し、回答をいただきましたので、紹介します。
【意見】
本日、産経新聞が配信した件名の記事において、光害の観点から、以下の意見を述べさせていただきます。
(1) 記事の中で「夜に滝道を歩く人は非常に少ない。徹底して明るくした方がかえって安全対策として良いのでは」との意見が書かれておりましたが、これは全く誤りです。(a)明るくすればするほど安全性が高まるというのは、誤認識です。明るすぎる照明は視機能を低下させ、周囲の自然環境にも大きな悪影響を与えます。重要なことは均一な照度であり、その照度は周辺の暗さとも調和したものでなければなりません。周囲がほの暗い公園であれば、控えめの照度で均一に照らした方が、視機能の適応が容易になり見通しが良く安全性が高まります。(b)歩く人が非常に少ないのであれば、裏を返せばそこを照らしている照明エネルギーはほとんどが浪費されていることになります。この場合、人感センサーの設置が、省エネ・安全性の両面から非常に有効だと考えられます。(22時までは通常点灯、以降はセンサーにより点灯、など)
(2) 昨今のLED照明ブームにおいて、省エネ面が大いにアピールされておりますが、LED照明には、照度の問題、従来の光源とは異なる配光(照度分布)の問題、光源の輝度が高いことによるグレアの問題等、配慮すべき点は多数あります。単に省エネ面とそれによる市民へのアピール面だけに気を取られてLED照明を採用すると、光環境が悪化する危険性があります。淡い光による雰囲気の維持が必要であれば、暖色系の電球型蛍光灯も検討に値するものであり、水銀灯と比べて十分な省エネ効果が得られます。状況に応じて適切な光源を選択することが重要です。

 最後に、照明の設置は、鳥や昆虫など周辺の生態系にも多大な影響を及ぼします。その点も含めた「環境にやさしい照明」を実現していただきたく思います。当方のHP「光害.net」(http://hikarigai.net/)も参考にしていただけると光栄です。何かお力になれることがあれば喜んで協力いたしますので、いつでもご連絡ください。

【箕面市からの回答】
この度は貴重なご意見を頂きありがとうございます。箕面公園は年間120万人が訪れる観光名所で、電線の地中化や「ガス灯」風照明灯を実施し、夜間の観光価値を高めることで、さらに魅力向上を図り、観光客の増加を目指しています。
(1)点目の意見について、本市も越智様と同様の考えにより、ぼんやりとした控えめの照度で均一に照らすような整備で進めています。一方、センサーによる点灯に関しては、道路としての安全性や夜間の観光客を誘引することからも、通常点灯としています。
次に(2)点目の意見について、省エネ面で有利なLED照明の設置に国や大阪府も積極的に進めており、LED照明を採用しています。今回使用しますLEDは電球色です。
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仙台・光のページェント、全てLEDに
2010.12.04 毎日新聞
 今年は55万個の電球全てLEDを使用。消費電力は白熱電球の8分の1に。

http://mainichi.jp/area/miyagi/news/20101204ddlk04040145000c.html

昨年の報道では、3分の1がLEDでした。(2009/12/13のエントリー参照)
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生物学者と天文学者が協同して光害を議論-カナダ
2010.07.07 Nature
 7月に開催された保全生物学の国際会議では、人工光による野生生物への様々な影響が焦点であった。この会議は、変わったことに、天文協会の後援のもと、天文学者と保全学者が一堂に会し、不要な夜間照明の根絶が議論された。
 人工光は渡り鳥やウミガメに深刻な影響を与えていることが知られている。他にも様々な生物が、視覚的に惑わされたり、概日リズム・季節的リズムが乱されたりし、ストレスホルモンの上昇などに繋がっている。
 ある発表では、カエルやカタツムリの幼虫が、自然光と人工光の下で成長率が異なるという証拠が示された。海岸に住むある種のネズミ(Beach mouse)は、天敵から逃れるためえさ場が制限させられている。サンショウウオは人工光の下では陰から出ようとせず、ある種のコウモリは明るいエリアを飛行せず、えさ取りが制限されている。
 研究者たちは、このところのLED照明の増加にも注意を払っている。LEDはエネルギー効率の良さから環境面のメリットが謳われているが、全ての波長の光を含む、すなわち従来の光源よりも太陽光に近いため、多くの生物を困惑させる可能性がある。
 IDAのDuffek氏は、質の良い照明を使えばエネルギーを節減でき、居住エリアでは照度を低めにしたほうが安全性は高まる、と説明する。光源に適切な覆いをつければ、道路の安全性を脅かすグレアを軽減し、さらにボーナスとして、きれいな星空も見えるようになる、と言う。
 カナリア諸島で活動する団体Starlight Initiativeは、2007年の宣言「暗い夜空の保護と星空を見る権利」の中で、人工光に汚されていない夜空を楽しみ、宇宙に思いを馳せることは、他のあらゆる権利と同等の、人々に与えられた権利であり、人類の発展と生物多様性の保護に重要なことである、としている。

http://www.nature.com/news/2010/100707/full/news.2010.339.html
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町田市、調光機能つきLED街灯を導入
2010.11.30 東京新聞
 「明るすぎ」「まぶしい」との指摘があるLED街灯だが、町田市は試験的に調光機能付きのものを導入。まだ市販はされていないが、メーカーに特注した。住民アンケートを経て、本格導入の可否を探る。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/20101130/CK2010113002000018.html

 LEDは光源の輝度が高いため、直接目に入った場合のグレアが大きな問題となります。この町田市のケースの場合、グレアを感じない輝度と、十分な路面照度が両立できるのか、試験導入の結果を待ちたいと思います。
 LEDは調光制御が容易に実現できるのがメリットです。このブログでも何度か紹介していますが、外国では街灯を一括調光制御して、人通りの多い時間帯は明るく、夜中は暗くしてエネルギーの節減・光害の軽減を実現しているケースがあります(2010/11/27のエントリーなど)。日本でも早期に実現することを期待します。
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市民によるウミガメ保護活動の成功-アメリカ
2010.06.03 Baldwin County Now
 アラバマ州の女性Boehm氏が、そのウミガメ保護活動に対して米国魚類野生動物保護局から表彰を受けた。アラバマ州ガルフショアーズ(Gulf Shores)やオレンジビーチ(Orange Beach)では、1990年代後半、ウミガメの産卵はほとんど見られなくなった。町が急速に発展し、ウミガメは深刻な光害の影響を受けた。2001年、この問題に対し地元でBoehm氏率いる「シェアビーチプログラム」が発足し、今では95%の子ガメが孵化後に海にたどりつけるようになった。
 Boehm氏らは、一般の人々に、ウミガメを守るための簡単な方法を教えてきた。いくつかの組織・団体から援助を受けながら、啓蒙のためのパンフレット、マグネット、ドアノブサインなどを多数配布してきた。2001年以来、2万匹以上の子ガメが命を救われたと考えられる。

http://www.baldwincountynow.com/articles/2010/06/03/local_news/doc4c07ad6c99c6e964105915.txt
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